
男性と女性の主な更年期症状を挙げます。実際にはもっと沢山の症状があります。
男性
精神心理症状 神経質・疲労・不眠・興奮状態・抑うつ状態・頭痛・記憶力集中力減退
自律神経失調症様症状 のぼせ(ほてり)・頻脈・心悸亢進・めまい・ふらつき・耳鳴り
消化器症状 便秘・食思不振
泌尿器科症状 性欲減退・勃起障害
女性
精神心理症状 神経質・興奮状態・疲労・抑うつ状態・記憶力集中力減退・不眠・頭痛
自律神経失調症様症状 冷え性・のぼせ(ほてり)・めまい・ふらつき・頻脈・心悸亢進・耳鳴り
消化器症状 便秘・食思不振
婦人科症状 月経異常・無月経
女性と頻度は違いますがほとんど症状は同じです。しかし、男性の場合40歳~50代の比較的若い人はスト
レス性の心身症状(神経質・疲労・不眠・興奮状態・抑うつ状態・頭痛・記憶力集中力減退)が前面に出るこ
とが多く、60歳代以上ではアンドロゲン減退症状(性欲減退・勃起障害)が前面に出てくる場合が、多いそう
です。
40歳代~50歳代は男性も女性も、働き盛りでストレスも多く、うつ病にもなりやすい年代です。
更年期症状の抑うつ状態との鑑別が難しく、男性が更年期障害を疑って泌尿器科の外来を受診した時には、半
数の人が、うつ病の薬を与薬されていたそうです。
うつ病の治療で、薬をのんでいると、効果がないと、薬の種類や量が増えてしまいます。
しかし、「これは更年期障害かも・・」となった時に、薬をやめて行くのには時間がかかります。
女性の場合もですが、男性も、もしうつの症状があって更年期の症状が他にも複数あるようなら、まずは、更
年期障害を疑って受診をしたほうが良いようです。
たとえばホルモン補充療法をして、症状が良くならなければ、精神科・心療内科を受診するほうが、治りやす
いようです。
ホルモン補充療法は、途中でやめても、影響はでません。
ただし、自殺願望が強ければ、迷わず精神科を受診しましよう。
「どうしたんだろう?」と気が付くのは、家族、とくに妻でしょうし、逆ならば夫でしょう。
更年期に関する知識があれば、早期にわかるし早期に対処ができます。
お互いに、相手の健康に関心を持っていたいものです。
ちなみに男性の更年期障害の場合は、泌尿器科を受診します。
男性の更年期障害を診察する病院は、まだ、少ないようですし予約制の所が多いので、問い合わせをするか、
ネットで調べてから受診するのが良いでしょう。
コメントをお書きください